分析系の強いといわれれているPythonを勉強するのであれば、株価予測で一儲けしたい!あわよくば一生安泰なくらいのお金を稼ぎたい!そんな考えが浮かぶのは私だけでしょうか?いやいやきっとPythonユーザーであればみんな思うはず。
以前、
を備忘録としてエントリーしていましたが、「そもそも株取引・投資で重要な分析ってなんなんだろ?」と思ったのです。
今回は、株式投資の基礎分析をまとめていきます。
基礎知識の「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」
テクニカル分析
テクニカル分析とは、株価の動きを「データ」から分析する手法のことです。特徴としては、直近でのデータでも分析可能なので比較的早い段階で結果を得ることができる。です。なので、短期トレードに向いているといえます。
特徴として以下の通りです。
- 投資タイミングをグラフなどから視覚的に捉えて判断できる
- チャートから株価の分析ができる
- 経済の知識がなくとも分析可能
- 機関投資家との情報格差が少ない
株式投資はその企業の経済状況など詳しく調査した上で取引を行う方ももちろんいますが、テクニカル分析では市場の流れをデータ化し、そのデータを可視化して流れを確認したり、統計的手法で抽出された結果をもとに推察し、判断していく手法なのです。
では、そのテクニカル分析での指標一覧を紹介します。
ローソク足分析 (分析の基礎となる形・人気の期間の状態を表す) |
複数足分析 |
トレンド分析 (市場の全体的な方向性(トレンド)を見極めることを目的とした順張り型のテクニカル指標) |
移動平均線 |
MACD | |
ボリンジャーバンド | |
一目均衡表 | |
DMI | |
パラボリック | |
エンベロープ | |
オシレーター分析 (買われすぎ・売られすぎを分析) |
RSI |
ストキャスティクス | |
サイコロジカルライン | |
RCI | |
移動平均線乖離率 | |
フォーメーション分析 (特徴的なチャートパターンから今後の株価の動向を予想する分析手法です。) |
RSI |
ダブルボトム&ダブルトップ | |
ヘッドアンドショルダーズ | |
三角保合い | |
ソーサートップ&ソーサーボトム |
ファンダメンタル分析
経済状況や企業の財務状況・経営状況などのデータを基に将来の株価を予測する分析手法です。株価の予想をダイレクトに行うわけではなく、企業の業績予想や、資産の活用状況の把握し、結果、株価が上がりそうなのか下がりそうなのかを考えます。
経済状況や企業の財務状況・経営状況といっても多くの指標があります。
安定性 | 自己資本比率 |
流動比率 | |
手元流動比率 | |
キャッシュフロー | |
成長性 | RSI |
EPSの経年変化 | |
サイコロジカルライン | |
RCI | |
キャッシュフロー | |
収益性 | 売上高比率 |
ROE | |
ヘッドアンドショルダーズ | |
ROA |
が主な指標です。
中でも投資で重要とされているのが、EPSとROEです。
EPSは1株あたりどれだけの利益が出ているかを示す指標で、順調にEPSが増えている企業は、安定的に収益をあげ、しかも成長中の企業なので、投資先として検討しても良いと思います。
ROEは、株主のお金を使って利益をあげる効率を示します。ROEが高い企業は、効率的な経営ができていると判断されます。高ROE銘柄は特に海外投資家からの人気が高く、
株価が上昇しやすいと言われています。
では、EPSとROEが全てではなく、総合的に会社の決算書をよめる・理解できる力が必要になります。
しかし、会社の決算書を読める・理解できる能力は相当な訓練を積むか、経験値がないと難しいです。そこで、投資情報ツールや証券アナリストなどのデータで必ずと言っていいほど紹介されているファンダメンタル分析で使われる指標を紹介します。
EPS | 「1株当たりの当期純利益」「Earnings Per Share」の略です。株主が投資した株1株あたりで会社がどれだけの利益をあげているかを判断することができます。 $$ EPS = \frac{当期純利益}{発行済株式総数} $$ |
ROE | 自己資本利益率(Return on Equity)の略で、株主から集めた資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標です。 $$ ROE = \frac{当期純利益}{自己資本} $$ |
ROA | 総資産利益率(Return on Asset)の略で、純資産だけでなく、負債も含めた【総資産】を活用して、どれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標です。 $$ ROA = \frac{当期純利益}{純資産} $$ |
PER | 株価収益率(Price Earnings Ratio)の略で、収益に対する株価の割安度を示す指標です。 $$ PER = \frac{株価}{一株あたりの当期純利益} = \frac{株価}{EPS} $$ |
PBR | 株価純資産倍率(Price Book-Value Ratio)の略で、会社が解散した場合に貰える1株当たりの理論上の金額に対して、現在の株価が何倍に相当するかを示す指標です。 $$ PBR = \frac{株価}{一株あたり純利益} $$ |
配当利回り | 自己資本利益率(Return on Equity)の略で、株主から集めた資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標です。 $$ {配当利回り} = \frac{一株あたり年間配当金額}{株価} $$ |
時価総額 | 企業の規模を示します。 $$ 時価総額 = {株価} × {発行済み株式総数} $$ |
この情報はどこから入手できるの?ですが、四季報や株情報サイトで公開されているので自由に見ることができます。また、決算時に更新され、その結果によっては株価に大きな変動があるので、決算時は要注意です。
今のうちに上場している企業の中でも、成長に期待できる株を保有するのであればファンダメンタル分析に力を入れることも良いと思います。
プログラム的視点から考えるとテクニカル分析になる
プログラムで株式投資を考えると、テクニカル分析を利用した方が有効的な株式投資ができると考えています。
移動平均線、MACD、ボリンジャーバンドもプログラムで可視化することができます。各指標で、買いシグナル、売りシグナルを検知すれば、または、予測することができれば、ファンダメンタル分析は考えなくても良くなりますよね。
ファンダメンタル分析は、企業リリースなどいつ発表されるかわからない材料も影響すると考えると不確定要素が多いので、プログラムで予測することも不可能だと思っています。
最後に
株価予測を行いましたが、特徴量としてテクニカル分析の情報を追加しても面白い分析ができるのではないのか?と思っています。
少し調べたところ株式投資に奴立ちそうなモジュールもあるようなので、今後は、テクニカル分析をPythonで構築することにチャレンジしていこうと思います。モジュールで対応していなくともスクラッチでチャレンジすることで、Pythonのスキルアップにもつながるはずです。
で、株で大儲け!
がんばります。